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 我々の住む宇宙におけるさまざまな場、すなわち、太陽系・系外惑星系・星形成領域・超新星近傍・系外銀河において、ダスト〜微惑星〜小天体の起源と進化を考える上で、それらの質量がどのように変化していくかを知ることは重要である。この質量は、ある分布(サイズ分布)を持って存在するため、そのサイズ分布の性質から、起源や進化に迫る手がかりが得られる。
 もっともよく分かっている太陽系の火星・木星間のメインベルト領域については、1014というダイナミックレンジを持つが、その計測方法は望遠鏡によるリモート観測から探査機によるその場計測まで多岐にわたり、さらにサイズ分布を表す単位すら異なっている。そのため、サイズ分布をひとつの線として繋ぐことができておらず、太陽系科学の中でも研究分野として分断された状態にある。そこで、まず研究会の柱の1つとして、太陽系内におけるサイズ分布について、観測事実に関する統一的な描像を得ることを最初の目的とする。すなわち、太陽系内のさまざまなサイズ分布が、観測的にどのような手法で、どの範囲をカバーしているのかを確認し、それらの強み・弱みを認識する。
 研究会のもう一つの目的は、サイズ分布を変化させる要因としての、惑星の形成進化過程における衝突成長・破壊過程の最新の理論・実験の知見を取り入れることである。さらに、惑星形成の場をも飛び出して、星間物理学や銀河進化学におけるダストサイズ分布の進化理論も俯瞰した議論を行う。これによって、ダスト進化に共通する物理過程を洗い出し、銀河ダストの進化と太陽系形成を結びつけることができる。太陽系内におけるサイズ分布はどういう物理過程を反映しているか、銀河・星間ダストと共通する物理過程は何か(知見をシェアできないか)、太陽系ダストの性質に星間ダストの進化はどれくらい反映されるのかを、マルチスケールで分野横断的に議論する。

  • SOC: 中村 昭子 (神戸大学)、平下 博之 (ASIAA)、野沢 貴也 (国立天文台)
  • LOC: 和田 浩二 (千葉工業大学)、長谷川 直 (JAXA)、大坪 貴文 (東京大学)、臼井 文彦 (東京大学)

※ 本研究会は、国立天文台研究集会開催補助資金の補助を受けています。

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